くじらの板花です
前回に続いて、くじらの食べ物について。
くじらの食べ物って魚が主で、それも私たちがよく食べる
大衆魚じゃん!
という話でした。
人間の食べ物とかち合っているというところで、
実際漁師さんが漁をしていると、魚を食べようとくじらが現れ、漁の邪魔になったり、
網を壊されたりといったことがあるようです。延縄などでも、綺麗に餌だけ食べていく
なんてことも聞いたことがあります。
ここで、海の生態系を考えてみます。
生態系バランスの三角形では、底辺にプランクトンがいて、小さい魚、そして
頂点に位置するものとして、大きな魚、くじらがいます。(ある意味人間も)
プランクトン→小さい魚が獲ります
小さい魚→人も獲ります。くじらも獲ります。大きい魚も獲ります。
大きい魚→人が獲ります。
さあ、獲られていないのは何だ?はい、くじらと人間です。
これは人間のエゴかもしれませんが、海の生態系に介入している以上、
全体的なバランスも考えて、漁獲する必要があるのではないでしょうか?
最近青魚の漁獲不漁がいわれていますが、このバランスの崩れも一因にあるのではないかと
思っています。
頂点に手をつけず、下の方だけ獲ってばかりいては、生態系のバランスは崩れるばかりです。
結果的に、くじらも餌不足に陥り、苦しい思いをさせるのではないでしょうか。
結論としては、
やっぱりくじらを食べよう。
らじっくの板花です
今回は、くじらの食べ物について。
くじらって何を食べてるか、意外に知らない方もいるのではないかと思います。
私は、昔はオキアミを食べているものだと思っていました。
これは南極のイメージが強かったからかもしれません。
くじらは基本的には魚を食べます。餌の採り方は種類によって色々ですが、
調査捕鯨の対象である、イワシ鯨、ミンク鯨は海水ごと群れを飲み込んで
餌だけ濾し取って飲み込みます。
南極では、オキアミの数がもの凄いので、殆どオキアミを食べています。
逆に北西太平洋の調査の時は、胃の中から出てくるのは、
イワシ、サバ、タラ、イカ、サンマなどの群れで泳ぐものが多いです。
一日に体重の5%程度食べると言われます。
イワシ鯨などは20㌧超なので、1㌧以上は食べるということになります。
なかなかの大食漢ですね。
と、ここで食べている魚たちを眺めてみると、何か気付きませんか?
そう、私たちがよく食べている、俗にいう大衆魚たちじゃん!
と、ここから生態系の話になると長くなるので、今日はここまでにします。
主には高タンパク、低カロリー、高鉄分、疲労回復、血液サラサラ効果などがあります。
更に、くじらには、これまでも認知症やうつ病などの予防改善効果があると
言われていました。
ただ、これまではマウス実験までで、ヒトでの臨床試験は行われておりませんでした。
今回、星薬科大塩田先生によってヒト臨床試験が行われ、
実際にくじらの栄養に効果があることが示されました。
塩田先生によれば、今後更に大人数での試験を行う必要があるとのことで、
更なる研究が待たれます。
ストレス社会・これからの高齢化社会にくじらの手助けが必要なのかもしれませんね。
先般、開催されていたワシントン条約常設委員会において
現在調査捕鯨で捕獲している「イワシ鯨」の鯨肉流通に関して
是正措置をとるべき、との勧告案が出されました。
今年は既に調査を終えており、国内に出回っているイワシ鯨肉については、
規制の対象ではありません。
しかし、来年度の調査ではイワシ鯨の捕獲はどうなるのか、
見通しはまだ立っておりません。
私見では、他の鯨種に切り替えて調査を行うのではないかと思っております。
そもそも、実際にイワシ鯨の生息数が絶滅危惧の状態にあるのか、科学的な根拠のないまま、
レッドリストに載せるのもいかがなものかと思いますが、(日本の調査ではイワシ鯨の資源量は健全で、
絶滅の危機には瀕していない。)これも、反捕鯨国の意向が大きく影響していると思われます。
なぜこんなに、捕鯨に対して反捕鯨国の風当たりが厳しいのか。先日、お客様から言われてハッとしたことがあります。
私は宗教観や、元々食物として見ていなかったことが、原因なのかと考えていました。
その方は,「日本が鯨を食べるようになったら、日本に牛肉が売れなくなってしまうから。」
なるほど確かに見渡せば、反捕鯨国の主な国は、農産畜産の輸出国であります。
もし、商業捕鯨を再開して、鯨肉が今よりもっと安く出回れば、鯨肉はもっと身近なものになるでしょう。
そうすれば、栄養価でも優れたくじら肉は、現在主流の牛、豚、鶏とバッティングすることは大いに考えられます。
思惑の一因として、この説は大いに考えられると思います。
物事もっと多角的に考えなければならないなと思った、目からウロコの一日でした。
くじらの板花です。
私は山育ちなので、
身近な鳥と言えば、山や野原に住む鳥たちです。
船で見渡す限りの水平線を進んでいると、まず会うとするとすれば
カモメやカツオドリなどの海鳥たちです。
こういった鳥たちが船の周りを一緒に飛んでいたり、飛魚を捕まえていたり
するのを見るのも楽しいものです。
そんな中で、たまーにですが、やってくるんです。
山野鳥には渡り鳥がいまして、海を越えて季節で住む場所を変えているんですね。
休憩する場所のない大海原では、彼らにとって船は貴重な休憩する場所なのでしょう。
暫くは船から離れず、一緒にいます。そして逃げ場がないからなのか、
陸にいるときより、近づける距離が近いんです。
手で捕まえられるんじゃないかと思わせるような子もいました。
写真はブッポウソウですが、ほかにもチョウゲンボウやヒタキ類、ウグイス類などに出会いました。
渡り鳥とは聞いていながらも、実際に渡るところを見たことはなかったので、
初めて遭遇したときは、本当に海を越えてるんだな~と感心したものです。
そして、子供の時から見慣れている山野鳥のシルエットを見ると、
ミョーにうれしい気持ちになってしまうのでした。