ついに脱退宣言です!
本日、ついに日本はIWC(国際捕鯨委員会)からの脱退を発表しました!
ついに商業捕鯨の再開に道筋が立てられました。
南氷洋での商業捕鯨は行わず、領海内、EEZ内での商業捕鯨を再開
するとのことです。
私の勝手な予想ですが、おそらくニタリ鯨をメインに、ミンク鯨もとるという形になるのかな
と思っています。
いずれにせよ、商業捕鯨再開というのはくじら関係者にとっては悲願であったわけで、
歓迎すべきことだと思っています。
すぐに捕獲量が増えるわけではないので、価格が安くなったりということはないと思いますが。
懸念は、もの凄く価格が上がることですが、その辺は上手くやってくれるのでしょう。
ところで脱退脱退って、そもそもIWCって何なの?ということがあると思うのですが、
要は、くじらを減らさないように捕っていくために、どうしていけばいいか話し合いましょう
とう会なんですね。
もともと、くじらを捕る前提で始まった会なのですが、
それがいつの間にやら、くじらは捕っちゃいけません、どんな理由があってもダメ~。
なんて事になってしまったわけです。
日本がどんなに頑張ってデータを集めて提出しても、ダメ~で終わってしまうわけです。
こんな話し合いにもならないIWCに今回日本は、
見切りを付けたという形です。
これに対し海外が、どのような動きを見せてくるのか、特に反捕鯨団体等。
私のところにも今日、警視庁サイバーテロなんちゃらから電話がありました。
「反捕鯨団体があなたのHPにサイバー攻撃を仕掛けてくるかもしれないので
気を付けてください。」とのことでした。(本物かどうかは分かりませんが(^o^))
今後の動きに注目ですね
今月大きな動きがあるかもしれません。
商業捕鯨再開!?
遡れば、10月ワシントン条約の常設委員会で、現在日本が行っているイワシ鯨の調査捕鯨で、
捕獲したイワシ鯨を国内で流通させることは、「国際取引」に当たるとして、是正勧告が
なされました。
今回なぜ、ここが突っ込まれたかと言うと、日本がワシントン条約批准の際に他の鯨類に関しては
留保をし、条約の規定を免れているのに、イワシ鯨だけはしていなかったからです。
よくぞ、つつきどころを見つけてきたな。という感じですが、
実際、こうなるともうイワシ鯨の調査捕鯨はできないということになります。
来季の北西太平洋調査捕鯨はイワシ鯨、一部ミンク鯨で組まれているので、急な変更は恐らく出来ません。
どうするか。
ここで、今回IWC脱退、商業捕鯨の再開という話が出てきているようです。
来季は商業捕鯨として、別の鯨種を捕る。
私の予想では、ニタリ鯨が有望かと思っています。本当はナガスがいいのですが、ナガスは現在の船の設備では大きすぎて難しいので。そして、200海里以内でイワシも捕る。
ただ、脱退によるデメリットとして、南氷洋がなくなると言うことです。
現在は調査捕鯨ということで実施できていますが、商業捕鯨では南氷洋での捕鯨は出来ません。
費用のことを考えてみても、南は難しいと思います。
南氷洋を捨てて商業捕鯨を再開するのか、調査捕鯨を続けるのか。
どうなるのか、注目です。
いずれにせよ、一番は捕鯨が維持されることです(^^)
くじら専門店の板花です
今回は相撲ネタです。FBにもあげているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
大相撲九州場所において、小結貴景勝関が初優勝しました。
若貴世代の私にとっては、貴乃花部屋出身ということも嬉しいのですが、
何とくじらをよく食べて育ったというではありませんか。
関の出身は大阪芦屋で、子供の頃から食卓にくじらが出たそうで、まさにくじらで身体作りをしたといえる。
かもしれません(^^)
何度も触れますが、鯨肉は高タンパク、低カロリー(ササミ並みのカロリーで、かつタンパク価はそれより高い)
高鉄分と、まさにアスリートにはピッタリな食材です。そのこともご存じでご家庭で出されていたのでしょう。
きっと。
他に、くじらならではと言うと、バレニンですね。疲労回復、認知症予防改善、抑うつ効果など、いいこと一杯です。
また、海のほ乳類特有のDPAがあります。これはくじらの脂肪に含まれているのですが、
EPAの10倍の効果があると言われています。EPAは青魚に多く含まれていて血液サラサラ効果があり、血栓予防や
動脈硬化、脳卒中など血管にまつわる病気に効果があるとされています。
DPAはその10倍の効果があるというのですから、これは取らない手はないでしょう。
と、まあくじらの栄養についてまた触れてしまいました。が、色んな方に知ってもらうために
どんどん触れていこうと思います。くじらが見直されるまで。(^^)
らじっくの板花です。
くじらってどうやって釣ってるんですか?
お話ししていると、ちょいちょい聞かれる声なのですが、
くじらは釣ってません。突いてます。
マグロやかつおなど一本釣りや、延縄のイメージで釣るという発想なのでしょうが、身体が大きすぎるのと、特定の餌だけを狙って食べるのでなく、群れごと丸呑みなので、釣り餌を仕掛けようがないということで、釣るという捕り方には発展しなかったんじゃないかと思います。
イルカでしたら食性としては一回で一匹づつ食べるので、釣れるかもしれませんが、延縄漁などではうまいこと餌だけ持って行くそうです。ほ乳類だけあって、魚よりは賢いようです。
では、突いてます、何で突いてます?銛で突いてます。
突いているといっても、江戸時代までの人が投げて突く、なんてことは近代捕鯨ではいたしません。
キャッチャー船(くじらを捕獲する船。他に何かあんのかい、ということになると思うのですが、
この辺についてはまた後ほど。)の船首に捕鯨砲なる物が設置されていて、銛を大砲のように火薬で打ち出す。
という仕組みです。この銛は長さ1mくらいで30~40kg位あります。そしてこの銛、先端にも火薬がついていて、命中とともに炸裂する仕組みになっています。
くじらをなるべく苦しめない(くじらが暴れないというのは船の安全にも関わる)、銛がしっかり刺さるようにということのようです。
引き金一つといっても、結局は人の手によって発射されるので、砲手さんの腕前はとても大事になってきます。
くじらの息継ぎで浮上するタイミングに合わせて発射するのですが、揺れる船上で、一瞬のタイミングに合わせて
狙いを定めるというのは、やはり経験値とセンスが必要になってきます。
狙いを外さないというのは勿論、命中させる場所、角度なども重要になってきます。
捕獲までの時間や製品の作れる量に関わってきます。
この砲手さん、昔から「テッポウさん」と呼ばれ、捕鯨船では花形のポジションだったようです。
もちろん現在でも、砲手は花形です(^^)
くじらは釣ってませんというのが、少しでも伝わったかな~と思います。