前回の頭肉(若肉)に続いて、同じく南氷洋物のミンク鯨の自家製ベーコン、在庫がなくなり
しばらく販売停止しておりましたが、
少しだけですが入荷があったので販売を再開しました!
ミンクくじらのベーコンはとても柔らかく、しっとりジューシーな味わいです。
しかも、オキアミをメインで食べている南氷洋のクロミンクは
近海の魚を主に食べているミンクと比べても、脂もクセなく
とても上品な味わいです。
一般的に販売されているナガスやニタリのベーコンとは
食べたらびっくりまるで別物です。
鯨ベーコンの原料である畝須(うねす)という部位は、
鯨の絵を描くときに顎下に線を描きますが、まさにそこのところで、
くじらが餌を食べるときに口を大きく開けるため、
アコーディオンのように延び縮みするようになっています。
ザトウクジラの餌を食べるときの画像ですが、
畝須部分が広がって
身体がボールのように丸くなるほど膨らんでいるのが分かると思います
画像のように上の白い脂の部分と、肉の部分を両方併せた部位で、
くじらの脂と肉のいいところを一度に摂れる部位です。
何度か触れてはいますが、
鯨の脂は青魚と同じくDHAやEPAなどのオメガ3で
できていて、血液サラサラ効果、コレステロールの抑制効果があると
言われ、メタボ対策にも有効なとても健康維持にも優れた脂質です。
さらに、くじらならではのDPAという脂質も含まれていて、
これはEPAの10倍の効果があると言われています。
肉には疲労回復成分バレニンやタウリンも含まれています。
そんなくじらのいいとこ取りな畝須。
くじらならではの部位とも言えるので、まだ召し上がったことの無い方も
ぜひ一度試していただきたいものです。
商業捕鯨に切り替わって行かなくなった南氷洋(南極海)のミンク、
今後、商業捕鯨時の在庫が無くなり次第、食べることが出来なくなってしまいます。
無くなってしまうのはさみしいですが、
商業捕鯨再開の代償でもあるので、いたしかたない・・・。
ぜひ、また南氷洋の捕鯨を再開してほしいものです。
好評いただいております頭肉刺身用ですが、
今回ホントに僅かながら、南氷洋物のミンク若肉が入荷しました!
若肉は名前の通り若い個体のことで、羊で言えばラム肉。
見た目も赤身が鮮やかで色が淡いのが特長ですが、
肉質もきめが細かく柔らかく、
お味のほうもクセが少なく雑味のない、上品な味です。商品ページはこちら☚
おそらく、南氷洋の捕鯨が再開されるまでは、
手に入らないだろうと思います。
南氷洋の捕鯨がなぜ無くなったかというと、
調査捕鯨から商業捕鯨になった際に
日本の領海内のみでの操業になったからです。
南氷洋は誰の領海でもない公海という扱いなので、
行けなくなってしまいました。
現在、南氷洋捕鯨に向けて動いてはおりますが、
反捕鯨国との摩擦も懸念され、なかなか再開の目途が立っていない状況です。
そんな中で、南氷洋物のミンクの在庫も国内で僅かとなってきました。
南氷洋は鯨の数も濃く、くじらの餌もオキアミがメインなので、
クセや雑味の少ない美味しいくじらが捕れる海域です。
私も乗船時は、北洋と違って南氷洋はオーロラや氷山、ペンギンやアザラシ、海鳥などの動物
などで景色の変化があって、
長い船上生活の中でも、いい気晴らしのできる海域でした。
是非とも捕鯨再開してほしいものです。